定例会

【FCAJ2017第1回MTG報告】社会的観点からの企業R&Dと大学基礎研究の連携再構築

4月17日、2017年度のキックオフとなる第1回は、「社会的観点からの企業R&Dと大学基礎研究の連携再構築」と題し、文部科学省とFCAJメンバー企業がテーマオーナーとなって、オープンイノベーション時代の産学官連携を焦点にミーティングが行われました。FCAJの参加メンバーは、FC/IC/LLなどオープンな場を持つ組織団体に限定しており、今年度は新たに5社がメンバーとなりました。今後もFCAJのプラットフォーム機能はさらに強化充実していきます。

【FCAJ 2017第1回ミーティング概要】

・テーマ;社会的観点からの企業R&Dと大学基礎研究の連携再構築

・プログラムオーナー;文部科学省、日本政策投資銀行、

・協力;国立研究開発法人科学技術振興機構、株式会社日立製作所

・プログラム(抜粋);

まずはじめに、今年度のキックオフということで、代表理事 紺野登より今年度の活動方針と本ミーティングの趣旨説明を行いました。

第1部 インプットセッション

① インプットセッション
4組の登壇者から世界における日本の科学技術の地位低下や産学官連携の状況に加え、新たな連携の模索や未来社会に向けた取り組みが紹介されました。
「真に社会が求める基礎研究を如何に進めるか~オープンイノベーション時代の産学官連携~」-文部科学省研究振興局基礎研究推進室長斉藤卓也氏
「JSTにおける社会・産業界の観点の取り込み~戦略的創造研究推進事業・未来社会創造事業を例として~」-科学技術振興機構戦略研究推進部長笹月俊郎氏
「産学オープンコラボレーションの取組みと課題、展望~日立北大ラボ/東大ラボの事例」
-日立製作所沖田京子氏、吉野正則氏、古谷純氏
「科学技術の社会実装に向けた大目的のデザイン」
-(財)日本経済研究所 技術事業化支援センター長 島 裕氏

② パネルディスカッション
4組の登壇者にミーティング参加メンバーを交えたディスカッションをフィッシュボウル形式で行いました。ここでは、“ニーズとシーズをどうブレンドし、社会とコラボレーションするか?”“アカデミーと企業が共に使えるKPIは何か?”“市民を巻き込み研究者と共鳴する場をつくるには?”といった切り口でディスカッションが進み、社会課題と研究テーマを連動させることの重要性が確認されました。

第2部 アウトプットセッション
① グループワーク
インプットセッションとパネルディスカッションを受けて、参加メンバーのテーブルでは「産官学連携の基礎研究モデルのリデザイン」についてグループ討議とワークを行いました。
② グループ発表
11グループから1名の発表者が壇上に集まり、フィッシュボウル形式をアレンジした発表形式で各グループの討議ポイントをシェアしました。そこでは、「個別の社会課題解決では間に合わず、社会課題そのものの基礎研究の必要性」「境界領域を評価する仕組み」「民間連携が必須となるような大学評価の仕組み」などアカデミーに対するアイデアのほか、企業側も従来型R&Dビジネスモデルの陳腐化でR&Dの事業設計の見直し時期に来ていること、また人のつながりとして「専門家が個人として参加できる場(例えばevening 5)」や「デザイナーや人文系スペシャリストが場に入ることの重要性」といった場のアイデアがシェアされました。

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FCAJ事務局 向江美緒