定例会

【FCAJ2018第1回MTG報告】リビングラボを起点とした官民連携イノベーションと成熟都市のイノベーション

4月9日、日建設計NSRIホールで、2018年度のキックオフ、第1回定例会が行われました。

今年FCAJでは、リビングラボの研究を深めていきます。今回の定例会では、キックオフでありながら、ナレッジシェアは8つに上りました。イノベーション待ったなしの現在、皆さんと共有したいナレッジが溢れています。

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【FCAJ2018第1回定例会概要】

テーマ:リビングラボを起点とした官民連携イノベーションと成熟都市のイノベーション
ナレッジシェア:経済産業省、産業技術総合研究所、富士通総研、エーザイ、東急電鉄、日建設計、福岡地域戦略推進協議会

 

<プログラム(抜粋)>

FCAJ代表理事紺野登より、これまでのFCAJの活動について、また2018年度の活動計画説明を行いました。イノベーションをやらないと先はないという危機感がありながら、できないというジレンマが起きるのは、既存の組織内部が従来の延長線上で効率重視から脱却できていないからではないか。外からの視点を取り入れ、共創していかなくてはならないことが示唆されました。
今回は、日本で急速に広がりつつある新しい共創の仕組み、リビングラボの最先端の事例を共有していきます。
◆ナレッジシェアパート1
パート1は、「官民や地域連携によるソサエタルイノベーション」がテーマ。

経済産業省の浅野氏より、ビンテージソサエティの実現に向けた経産省主導のリビングラボの事例が紹介されました。追って、同リビングラボで導入されている人工知能の活用の現状について産業総合研究所人工知能研究センターの西田氏より、またICT技術により蓄積される基礎データの活用について富士通総研経済研究所中野氏から解説がありました。また、エーザイ知創部の菅原氏からは、知識創造型のリビングラボの実践例が紹介されました。

最新の技術やビジネスの先端理論をもった専門家が、エンドユーザーである個々人の自己効力感をあげて、社会への参加意欲を上げる仕組みにしていくために心を砕いている生々しい体験が共有されました。
◆ナレッジシェアパート2
パート2は、「リビングラボによる都市のイノベーション」がテーマ。複雑な社会課題に対して、特徴的なアプローチをとった事例のナレッジがシェアされました。東急電鉄加藤氏から、スタートアップ企業の勢いを支援することで都市にエコシステムをつくっていくプログラムが紹介されました。日建設計伊藤氏、祖父江氏からは、誰でも使えるのに誰もうまく使えていない都市のパブリックスペースに注目した活動について、福岡地域戦略協議会平山氏からは、保健医療2035推進シティ第一号として選定された福岡市の取り組みについて紹介されました。

都市全体をリビングラボと捉えると、ソーシャルキャピタル(社会関係資本)同士が緩やかに繋がるエコシステムを同時につくっていくことが必然であることが見えてきました。

◆アウトプットセッション
たくさんのインプットの後、各々の企業にナレッジを持ち帰るために、アウトプットセッションでは、リビングラボを自社のイノベーションにいかに活かすかという視点でディスカッションと発表が行われました。

「リビングラボのビジネスモデル」「市民の巻き込み方」「リビングラボの運営方法」「リビングラボのネットワーキング」の4つのテーマに分かれてディスカッション。

企業人で ありながら、市民でもある。自分ゴト化していくことや、理解者を増やす方法、巻き込み、ネットワーク化する、というテーマのチームの議論は白熱し、一方でビジネスモデルや運営の仕方を考えるチームは疑問が疑問を呼ぶ場面もあったようです。

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日本のリビングラボがまさに創生期であることを実感する時間となりました。

FCAJ事務局 内原英理子