定例会

【FCAJシンポジウム報告】ソサイエタルイノベーションのための構想力・デザイン・実践

2018年3月2日、FCAJセミオープンイベントである「第5回FCAJシンポジウム」がコクヨ品川ショールーム5階スタジオにて開催されました。

【シンポジウムの概要】
テーマ:ソサイエタルイノベーションのための構想力・デザイン・実践

FCAJ では社会価値と経済価値の両立的追求を通じて社会全体に影響を与えるソサイエタルイノベーションを志向してきました。そのために求められるのは、テクノロジーとアートを結びつけ、まだないものを生み出すクリティカルデザイン。そして、社会・経済に実装するためのリビングラボなどの実践。そのために新たな社会的な企業体の役割が浮かび上がってきます。そのモデルの一つはプルーラル(Plural)セクター。官でも民でも専門的第三セクターでもなく、社会のために人間・ユーザー・市民・コミュニティを焦点にしてバランスを回復するためのマルチプラットフォーム型組織です。
第5回となる FCAJ シンポジウムでは、会員から成る社会的組織がプルーラルセクターの一役を担い、 主体的に寄与するイノベーションをいかに実現するかを議論いたしました。

特別ゲストに、野中郁次郎先生(一橋大学名誉教授) 、Bart Tunnissen 氏(オランダの社会法人ワーグ・ ソサエティ Waag Society ディレクター) 、角和昌浩先生(東京大学公共政策大学院客員教授)をお招きし、 社会とテクノロジーをつなぐクリティカルデザインや、企業の知識創造を駆動する構想力、日本企業の未来シナリオなどについて示唆をいただきました。

後半は、「ソサイエタルイノベーションを駆動するプルーラルセクター」と題して、国内の事例のナレッジをシェア。鎌倉リビングラボの社会共創の仕組みについて、東京大学高齢社会総合研究機構特任教授で、FCAJの理事でもある秋山弘子氏、官民フューチャーセンターの実践事例について、経済産業省経済産業政策局の梶川文博氏、FCAJのプルーラルセクターとしての機能や役割について、内閣府知的財産戦略推進事務局長であり、FCAJの理事でもある住田孝之氏にお話をいただきました。

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このシンポジウムの為にオランダから初来日されたBart氏から紹介されたオランダでの実践の様子は、大変刺激的なものでした。また、野中郁次郎先生のご講演では、常に本質を考え続けること、本音で語り合うことの重要性を説かれ、社会的なイノベーションを興していくことを目的にしているFCAJでは、もっと組織的なカテゴリーを超え、知の壁を超越していかなくてはならない、という強いメッセージをいただきました。

2017年度活動を締めくくり、また、新たなスタートへの覚悟を迫られるような充実したシンポジウムとなりました。

FCAJ事務局 内原英理子