リビングラボは、実際に人々が生活する街のなかで
社会実験を重ねるオープンイノベーション2.0の
取り組みです。

 リビングラボは、10~15年前から、欧州、特に北欧が先導しEUや各国政府が支援している、ユーザーや市民参加型の共創活動です。この‘リビング’には、共創とTestbedの2つの機能が求められています。そのため、ユーザーには、サービスや製品(以下サービス)を共創するパートナーとしての役割と、サービスのモニターという2つの役割が求められます。前者は、サービスに関するアイデアの提案や企画に参加する役割で、後者は、開発者がユーザーの利用シーンから新たな気づきを獲得するためのモニターの役割です。
 リビングラボは様々なステークホルダーが参加し、異なる価値を提供しあうことで機能します。そのため、企業がプロジェクトに参加する目的に、サービスの開発や改良だけでなく、多様なステークホルダーとの共創方法の開発、ネットワーク作りも含まれます。共創方法とは、リビングラボの立ち上げ、ユーザー視点のアイデアの提供や実際の利用からの気づきの獲得、プロトタイプへの反映、素早い検証という一連の活動のことです。
 その他に、例えば行政は、自身のサービス創出や改善に加え、リビングラボを支援することで、地域内外からの関心を高め、社会的資本の形成支援や地域資源を発見・活用しやすくなります。大学は、実際の社会に有用な研究の実施、イノベーション・ネットワークの形成や架橋として貢献できます。ユーザーや市民は、自身のアイデアやニーズが使われてサービスの共創に参加できること、社会貢献の意識や自身の課題解決に役立てることができます。

リビングラボ

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