【開催報告】12/13 アカデミー「システマティック・イノベーション・マネジメント」を実施しました

今年度のFCAJアカデミーでは、オープンイノベーション2.0人材をテーマに、過去2回は以下のトピックを扱いました。

・6月:第1回「自身の使命感やダイナモ力を呼び覚ます」(FCAJ仙石理事)

・7月:第2回「社会課題を解決するビジネスを構想する」(FCAJ小原理事)

その第3弾として、12月13日にFCAJの会員メンバーでもあるJapan Innovation Networkのオーナーでシステマティック・イノベーション・マネジメントをテーマに以下のプログラムを実施いたしました。

【当日のプログラム】

・今なぜシステマティックなイノベーションが必要か

・IMS(イノベーション・マネジメントシステム)とは

・ISO56002とは

・グローバルなIMS導入事例

・IMP(イノベーション・マネジメントプロフェッショナル)とは

・個人・グループワーク(自己診断・GAP診断+議論)

会場のSENQ霞ヶ関での様子

日本の国際競争力が低下するなか、戦略的にイノベーションに投資し、組織的にイノベーション活動を行う必要性を再認識し、ISO56002で国際規格化されたIMS(イノベーション・マネジメントシステム)の概要やその原理原則を理解しました。

IMSの原理原則

リーダーは現場のイノベーション活動に自ら時間を割くというコミットメントを示すことが必要であったり、外部環境の変化に応じて組織の生態系を柔軟に変更したり、組織全体としてシステムとして機能するシステムアプローチの導入、顧客等が自社へ寄せる期待値を常に意識することなどをはじめ、1つでも欠けるとイノベーションシステムは十分に機能しないことを実感しました。

グループワークでは、各自が自社のISM成熟度チェックシートで自己診断したものをもとに自社の強みや弱みを共有するなど議論がなされました。

また、海外では普及し始めている新たな専門職であるIMP(イノベーション・マネジメントプロフェッショナル)の役割について、イノベーション先進国のスウェーデンで導入されているカリキュラムについても理解を深めました。北欧の先進的な病院ではすでに専属のIMPが複数名配置されている例もあります。

今後、IMSやIMPの考え方が広まり、イノベーションエコシステムに関わるあらゆるプレーヤーに浸透することが、オープンイノベーションやコレクティブインパクトにつながることと思います。