【開催報告】FCAJシンポジウム2023「閉塞感を打破しよう!」を開催いたしました

一般社団法人FCAJ(Future Center Alliance Japan:代表理事 紺野登)は2023年3月10日3年ぶりのリアルとzoomによるハイブリッドシンポジウムを開催いたしました。 コロナ禍における日本全体に蔓延している閉塞感・停滞感をいかに打破するか、
東京パラリンピック2020 ステージアドバイザー 栗栖 良依氏、
エーデルマンジャパン代表 郡裕一氏、
ベルギー王室外務貿易大臣経済外交アドバイザー イザベラ ユベルツ氏
等による問いかけ学ぶ場を提供、ピラミッド型ではなく、水平線に豊穣の海が作れるような“場”の重要性を確認。以下にエッセンスをまとめます。

1)社会課題を解決する意思のある企業はトラストが高い 郡裕一氏

エーデルマンが行っている大規模なトラスト調査によれば、日本は残念ながら、高度信頼社会ではない。グローバルでも言えることではあるが政府への信頼度は他国比較でも低く、その中でも唯一希望が持てる組織体は民間企業である。多くの人々は企業に対して利益を追求するだけでなく、社会課題を解決を期待している。これらの解決には企業だけでなく、NGOや他の団体と共同して発信し、社会への共感を呼ぶことがよりトラスト、ブランド力に繋がっていくと考える。

2)マイノリティとマジョリティの考え方を変えることが境界を乗り越える 栗栖良依氏

誰でもクリエイティビティは何らかの形で持っているはず。それが発揮できないのは、心理的安全性を担保できない組織が多いから、またそのクリエイティビティを育む教育の課題だと考える。同調圧力によって、個人の意見が言えないのであるなら、マジョリティとマイノリティという心の壁を壊す必要がある。見方によってマジョリティとマイノリティなど変わるものだ。むしろ多様性と調和を重んじることでクリエーティビティは発揮される。

3)組織のみではなく個人の多様性に気づくことで成長する イザベルユベルツ氏

組織の多様性はよく言われるが、むしろ自分の内面にある多様性に気づくことが、自分が成長するチャンスとなる。「我々日本人は・・・」といった言い方に代表されるように属している組織を代表するような発言が散見されるのは日本人の特性。しかしながら一人一人はそれぞれ多様性を持っている。これは国籍や性別ではない、考え方の多様性。それらを認め合得ことで互いが成長し、イノベーションが生まれる。そんな場づくりが重要である。

                                           以 上